トニ・モリスン 「青い眼がほしい」

トニ・モリスンのデビュー作
黒人の少女クロ―ディアが語る　ある友だちの悲劇・・・

トニ・モリスンの文体は風の様だ・・・
黒人社会の男たち　女たち
痛ましくも美しい物語　　特に白人のさだめた美の価値観に　疾風の様に鋭く切り込んでゆく見事さ
クリスマスに贈られた　大きな青い眼をしたベビードールの箇所が印象的だった

「おとなも、年上の女の子も、商店も、雑誌も、新聞も、ウィンドーの看板も―世界中のものが、青い眼に黄色い髪をもち、ピンク色の肌をした人形は、すべての女の子が宝物のようにいつくしむものだということで意見が一致していた。」

☆私も持っていたな・・・人形☆