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ダウン・バイ・ロー

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始めから脱力感漂う音楽と映像が・・・ジャームッシュの世界
DJとポン引きが 騙された形で刑務所入りしてからは動きが出てくる
その二人の監房に 片言英語のイタリア人が入ってくる
「ワタシ 贈る あなた達 友達 ワタシ 贈る 窓 必要 だから ワタシ・・・」
そう言いながら壁に窓を描く
ある日「ワタシ 見付けた 逃げる」と言う  驚く二人に 窓を指さし・・・
「庭に 出る」  それに続く二人  脱獄成功
とんでもないジャングルを彷徨う三人  暗い顔の二人のアメリカン
陽気に歌いながら笑いながら 捕まえたウサギを丸焼きにするイタリアン
その後は秘密・・・
「笑う門には福来たる」がヒント
イタリアン演じるロベルト・ベニーニ ちゃっかりしていてお見事!
by kate-maille | 2007-01-31 22:40 | 映画

ユナイテッド93

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ただ 怖かった・・・
映画なのだという気持ちは何処かへ飛んでしまう
まるで 防犯カメラに写った事件の映像を見せられている様な気分になる
結末はもう分っているのに
皆死んでしまうのだと・・・何の希望もないのだと
「神様は何処にいるの?」「宗教って何なの?」
どんな理由があろうとも 人が人を傷付けたり殺したり・・・
もうやめてください!と叫びたい気持ちで一杯になる

あの頃 私はテレビを持っていなかった
両親の世話を二日交替でして ここでは音楽を聴きひたすら画を描いていた
父を見送り 一年目に母を見送り・・・二週間位過ぎた頃
その日(9月11日)も両親の家の片付けに出かけた
テレビをつけて茫然とした  ニューヨークの光景が繰り返し流されて・・・
その時ペンシルバニアに墜落した一機が ユナイテッド93だったのです

昔チャンバラ映画で 父を殺された息子がやり返し またやり返されて・・・
延々と続くのを 子供心にもバカらしいと思ったものだけれど 今もそんな気持ちになる  宗教は色々な教えがあるだろうけど 人を殺しても良いとかやられたらやり返すと言う教えがあるのだろうか  少なくともブッシュの信じるキリスト教にはなかったと思うのだけれど・・・
by kate-maille | 2007-01-28 15:29 | 映画
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いつも何処かから人々を見守っているフィドラー(バイオリン弾き)
クラウンの様におどけながら・・・とても象徴的

人々は 出会い愛し合い 笑い歌い踊って・・・
哀しみの時 別れの時 土地を追われる時
いつの時代も 変わる事なく 繰り返される  

トポル主演のこのミュージカル映画は名作だなーと思う
ダンサー達の素晴らしさに酔い
「サンライズ・サンセット」に涙する

          陽は昇り 陽は沈む
          日々は流れ過ぎる
          苗は一夜で花になり
          みるみる花開く
          歳月は飛び過ぎる
          季節は移り変わる
          喜びと涙とともに

フィドラーの奏でる音色はアイザック・スターン
by kate-maille | 2007-01-26 21:34 | song
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人間の一生は 生きていた時の長さでは測れないものなのですね
そういう想いを深く感じた映画でした
一日一日と生かされているのは きっと・・・
自分の間違いに気付き 改めるチャンスを与えられているのではないかと

前回のシリーズで取り上げた「白バラの祈り」のゾフィーは ヒットラーに対する反逆罪で処刑されました  ギロチンです  この映画のユングは ヒットラーの最後の12日間を 自分から希望して秘書になり見つめていた女性です  
戦後は 罪に問われる事なく長い人生を送り・・・  
この映画にも少しだけ出演し語っています  
二人は同じ年に生まれ・・・  
ユングが秘書になった時ゾフィーはすでに処刑されていました
恐怖政治の中ではあっても 二人の女性の人生は余りにも違うものです

「初めはヒットラーのせいだ、側近達のせいだと思っていました。
でも、私と同じ歳のゾフィー・ショルは21歳で処刑されたのです。
若かったから・・と言うのは理由にはなりません。
ちゃんとした目を持っていれば、解ったはずです。」と告白する老いたユング
此処まで来るために・・・気付くために・・・改めるために・・・ 
彼女は生かされて来たのではないかと思えて 心が痛みました
この映画はユングの証言があったからこそ生まれたのです
若き日のユングには共感出来ませんでしたが・・・老いたユングの姿を見て
彼女も 勇気ある女性として讃えたい気持ちになります・・・
by kate-maille | 2007-01-23 22:44 | 映画
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         青い鳥が心から出たいのに 俺は強すぎる
         出るな 誰にも 姿を見させない
         青い鳥は出たいのに
         ウィスキーをかけ 煙草を吸いこむ
         
         青い鳥が心から出たいのに 俺は強すぎる
         静かにしろ 俺を破滅させたいのか?
         ばらせば ヨーロッパの評判も台無しだ

         青い鳥が心から出たいのに 俺は賢すぎる
         みんな寝静まるまでは出さない
         お前の存在は俺が 知っているから・・・
         戻しても少しだけ 中で歌い続ける

         まだ死なせない
         秘密の約束を抱いて 一緒に眠る
         男を泣かせるほどやさしい

         でも俺は泣かない
         アンタは?

チャールズ・ブコウスキー
3歳でドイツからアメリカに移住  1994年没(73歳)
詩人であり作家の人生・・・パンクな言葉の洪水
この映画は 舞台で詩を朗読するブコウスキーから始まります
最後までパンクな人生に捕まってしまい 目が離せませんでした
ショーン・ペン トム・ウェイツ U2ボノ etc・・・が友人として語るのですが
影響を受けた人達の言葉には なるほどなと納得したのでした
オーソドックスな詩をぶっ潰した感があるブコウスキー・・・
やはり怪物でクールでイカレてる  
魂の底での 「愛」への飢えの爆発とも思えた
彼の墓碑銘は DON'T TRY さすが!オールド・パンク・ボーイ!




         
by kate-maille | 2007-01-20 23:08 | 詩・格言・小説

ソイレント・グリーン

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2022年のニューヨーク・・・人口は4000万人に膨れ上がっている 
食料不足のため ソイレント社のグリーンのビスケットが配給される日々・・・
年を取ったり 生きることを終わらせたい人は「ホーム」と呼ばれる所に行く  
ベートーヴェンの「田園」が流れ 美しかった頃の地球の風景が映される  
薬によってゆっくりと死がやってくる・・・グリーンのビスケットは? 
テレビで観たときにはSF映画としてのんきに面白く観たものです 
「2022年にはこんな風になっているのかしら?」なんて思いながら・・・
今観てみたら・・・
「結局こうなるのかも知れない」「本当にこうなってしまうかも知れない」
そう思ってしまうほど現実味をおびています  
もうSFとは思えず 一歩一歩これに近づきつつあるという恐れを感じます

監督のリチャード・O・フライシャーの言葉が重いです
「最後の映像の数々は、地球を彩る自然を撮ったものだ。
今は存在しているが、我々が努力しなければ失われてゆくだろう。
ほろ苦い気分になってしまう映像だ。だが、悲観視しているわけではなく、
希望はある。だからこそ美しい自然を映し観ている人に伝えたかった。
人間が努力すれば、地球は守れるんだと。」
by kate-maille | 2007-01-18 21:32 | 映画
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         聞け! "狼と踊る男"!
         "風になびく髪"だ!
         おれは あんたの友達だ!
         いつまでも あんたの友達だ!

とても好きな映画です・・・久しぶりに観ました(何回目か?)
ツーソックスは生きていたのかしら?見送ったのかしら?涙が出ます・・・

スー族最後のメディスンマンが残した「インディアン魂」(河出書房)
その中の言葉を引用させていただきます
『白い兄弟たちがやって来て、わしらのことを「文明化」する以前には、わしらの世界には「留置場」だとか「刑務所」だとかいうものは存在していなかった。
だから当然「犯罪者」もいない。
「牢屋」がなければ、犯罪者もいらないのだ。
錠前だとか鍵だとかいうものもなかったので、泥棒もいなかった。
馬だとかティピだとか毛布だとかといった、ひとが生きていくのに最低必要なものを持っていないような、ほんとうに貧しいひとたちには、誰かしらがそういったものをあたえていた。』
by kate-maille | 2007-01-15 22:57 | 詩・格言・小説

街の灯

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人は人と理解し合える 大切にし合えると・・・
全てをポジティブに思っていられた子供の頃  
そう言う思いは何処から来ていたのだろう  その原体験は何だろう

随分歳を重ねてしまった今だから 分るのかも知れません  
子供の頃 たくさんチャップリンの映画を観たからかもと・・・
貧しさや哀しみの中でさえ消えないユーモア  
素寒貧でも人を支えたり 助けたいと望む心  
家もお金もない主人公の中にある 「暖かいもの」と「キャパシティーの広さ」
チャップリンの映画はどれも・・・ 
今では私の「心のオアシス」の様な存在となりました

今日は「街の灯」を描いてみました
盲目の花売り娘を救って 刑務所から出てきた主人公
今は目も治り花屋をやっている娘が 一輪の薔薇を 「どうぞ」と主人公に・・・
手に触れて娘にはすぐ分るのです 「あなたでしたのね」
受け取った薔薇を口に持ってゆき はにかんだ様に笑う仕草とその目の輝き
その先に何か明るい光を感じるのです
そして 子供の時の思いを取り戻せる気持ちになるのです 



 
by kate-maille | 2007-01-13 22:59 | 映画

クラッシュ

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             あなたが守りたいものは何ですか?

見終わった時 そんな風に優しく問いかけられた気がした

バラバラに散らばったジグソーパズルのそれぞれの一片 
どの一片も必要な一片  
序々に少しずつ 部分的に姿が見えてくるストーリーの運びは見事です  
やがて現われる全体像・・・

様々な問題を抱えているアメリカであっても そこで生きている人々は どの人も誰かにとっては大切な人・・・痛みながら 嘆きながら生きている  
使い古された言葉かもしれませんが 「心の何処かで人を信じていたい」




 
by kate-maille | 2007-01-10 22:32 | 映画
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     あの陽光降り注ぐ先に あなたがいる
   
     私はただ直感だけで信じた
     あなたがいる事 生きている事を
     変わらぬあなたがいる事を

     私はただ信じた
     必ずまた逢える事を
     長い間
     私の心の中には あなただけがいた
     
     あの陽光降り注ぐ先に
     そのあなたがいる
by kate-maille | 2007-01-08 22:03 | モノローグ

自分の画を紹介しています・・・   気楽な個展です ・・・


by kate-maille
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