「思い出の注射します」 寺山修司の童話より・・・

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             思い出までは何マイル?
             靴もはかずにかけ出して
             犬に吠えられ雨にぬれ
             ついたものやらつかぬやら?
             思い出までは何マイル?

港町に「思い出内科」と言う病院がある・・・
お好みの思い出を注射してくれるのです  棚の上にずらりと並んだ瓶には ラベルが貼られている  「二人だけの風船旅行ーガルパガス島」 「はじめての舞踏会ー少女ガゼーラと共に」
「一日百回キッスーいとしのベラドンナ」 等々・・・
自分が誰だか分らなくなってしまったレインコートのおじさんは 「地中海の再会ー雨のマドリガル」を注射して貰うことに・・・それが 違う瓶を注射されるという展開に・・・

☆「赤糸で縫いとじられた物語」の中の作品です  この中に収められている童話は 私にとっては 寺山修司に一番近い気持ちがします  心の深い部分が と言う意味ですが・・・
解説の高橋康也が 「これらの童話に、私は寺山修司の最も純粋な状態における魂を見る。」と書いている様に・・・
by kate-maille | 2007-05-01 22:49 | 詩・格言・小説

自分の画を紹介しています・・・   気楽な個展です ・・・


by kate-maille
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