アルチュール・ランボオ 「地獄の季節」

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ランボオの 「文学への絶縁状」とも言われている散文詩「地獄の季節」

「ーーもし俺の精神がこの瞬間まで目覚めていてくれたなら、
   記憶にもないあの昔、
           俺は邪悪の本能に屈する事はなかっただろうに。・・・ 
      ーー絶えずはっきり目覚めていてくれたなら、
              俺は叡智を満身に浴びて泳いだろうに。・・・
                 ああ、純潔よ、純潔よ。」 <不可能>より

弱冠16歳にして 第一級の詩を書き 20歳で文学と離別

「俺の命は擦り切れた。さあ、皆んなで誤魔化そう、のらくらしよう、何というざまだ。戯れながら暮らして行こう、きっ怪な愛を夢みたり、幻の世を夢みたり、不平を言ったり、辻芸人とか乞食とか芸術家とか盗賊とか、ーーさては坊主とか、様々な世の外観と争ったりしながら暮らして行こう。施療院の寝床の上で、香の薫りはまた強く俺を襲った。ああ、聖香を護る人、懺悔者、殉教者、・・・ 俺は、そこに、幼い日の汚れた教育を見た。それから何があったか。・・・他人が二十歳の年をとり俺も二十歳の年をとり・・・」 <光>より

「俺は誑されているのだろうか。俺にとって、慈愛とは死の姉妹であろうか。
最後に、俺はみずから虚偽を食いものにしていた事を謝罪しよう。
さて行くのだ。だが、友の手などあろう筈はない、救いを何処に求めよう。」
                                  <別れ>より
 
こうして去っていったランボオ・・・
この散文詩に込められた確かな堅い決意が揺らぐ事はなかった
                      「地獄の季節」岩波文庫(小林秀雄訳)
by kate-maille | 2007-04-07 22:11 | 詩・格言・小説

自分の画を紹介しています・・・   気楽な個展です ・・・


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