ある一つの文章にひかれて・・・2

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[がらんどうの部屋が幾つもつづいていた。
理屈ではこれと平行して並んでいるあのギャラリーより長いはずはなかった。
でも長かった。
しかも普通平面を歩いている感じというよりは、そこでは光学の原理など通用しない世界、
なにか横倒しになったらせん階段の中を、進んでいるかのようだった。
部屋を一つ一つおとずれるごとに、新しく自分がなくなっていくような、
自分の存在がまた一つ消滅していくような、そんな気がしてくるのだった。]

                     ヨシフ・ブロツキー「ヴェネツィア」より
by kate-maille | 2011-02-13 19:30 | 詩・格言・小説

自分の画を紹介しています・・・   気楽な個展です ・・・


by kate-maille
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